スキャナーおすすめ5選 書類・写真・本のデジタル化に合う選び方
紙の書類、写真、本をデータ化したい人向けに、ADF、フラットベッド、オーバーヘッド型の違いと5機種の選び方を整理します。
うたカモ ガジェット情報
木製のネームプレートや、ぴったりの寸法にくり抜いた小物トレー。こうしたものを自宅で作れたら、ものづくりが一段と楽しくなりそうですよね。3Dプリンターが材料を積み重ねて形を作るのに対し、今回紹介するCNC加工機は、材料を削って形を作る道具です。
工場にある大きな機械を想像するかもしれませんが、机の上に置ける小型モデルもあります。ただし、小さいからといって家電のように置くだけで使えるわけではありません。切りくずや音への対策、材料をしっかり固定する準備まで含めて、家庭に導入できるかを考える必要があります。
この記事では、家庭の工作スペースで使う卓上CNCルーターを中心に、仕組みと選び方、おすすめ候補5機種を紹介します。
CNCは「Computer Numerical Control」の略で、コンピューターで機械の動きを数値制御する仕組みです。ここで紹介するCNCルーターは、刃物を回転させながら左右・前後・上下に動かし、固定した材料を削ります。刃物を回す部分を「スピンドル」、切削に使う刃物を「エンドミル」などと呼びます。
得意なのは、木の板に文字を彫る、浅いくぼみを作る、輪郭に沿って切り抜くといった加工です。たとえば、コースターへの名入れ、小物を並べるトレー、工作用パネルの穴開け、薄い板からの模型パーツの切り出しなど。材料そのものの木目や質感を残せるところに、削って作る面白さがあります。
機種と刃物、加工条件によってはアクリルなどの樹脂や、アルミなどの比較的軟らかい金属も対象になります。ただし、「金属対応」と書かれていても、薄い表面彫刻と厚い金属の削り出しは別の作業です。今回の小型機を、鉄やステンレスを自在に削る大型工作機械の代わりと考えるのは無理があります。
3Dプリンターは材料を足して立体を作るため、複雑な形のケースなどにも向きます。一方、CNCは刃物が届く方向から削るので、材料の内部に閉じた空洞を作るような形状は苦手です。また、光の熱で加工するレーザー彫刻機とは異なり、回転する刃物が材料に触れます。文字や絵柄だけでなく、深さのある溝やくぼみを作りたいときに検討したい道具です。
最初は「図案を送れば、あとは全部自動なのかな」と思いやすいのですが、実際には削り方を決める準備が必要です。基本的な流れは次のようになります。
CADとCAMが一体になったソフトもあり、必ず別々のアプリを何本も使うわけではありません。たとえばEaselやCarvecoなどが候補になりますが、機種との対応と利用料金は別途考える部分です。メーカーのソフトウェア・操作ガイドでも、設計、加工経路の作成、機械の操作が分けて説明されています。
自動で刃先の高さを測る機能があっても、材料の固定や加工条件の判断まで機械が代わってくれるわけではありません。最初は安価な端材に浅い文字を彫るなど、小さな成功を重ねる使い方が向いています。
数cmのキーホルダーを作るなら小型機でも候補になりますが、30cm四方の板を加工するなら、それを扱える範囲が必要です。仕様の「400×400×78mm」は機械の外寸ではなく、左右・前後・上下の加工範囲を表す数値です。上下に78mm動くからといって、厚さ78mmの材料をそのまま貫通できるわけではありません。刃物の長さや固定具、下敷きの厚みも関係します。
スピンドルの出力は加工能力を見る一つの目安ですが、大きなW数だけで仕上がりは決まりません。刃物を支える構造、材料の固定、刃物の種類、少しずつ削る深さも影響します。家庭の最初の一台なら、木材の文字彫りを中心にするのか、樹脂やアルミの加工まで試したいのかを先に決めると、必要以上の機種を選びにくくなります。
40cm四方を加工できる機種は、本体も40cm四方というわけではありません。ケーブル、操作ボックス、集じんホース、材料を取り付けるための余白まで必要です。カバー付きの機種でも完全な防音や粉じん対策が済むわけではないため、本体に加えて固定具、予備の刃物、保護具、適切な集じん設備を含めた予算で考えたいところです。
ここまで紹介した基礎知識と選び方を参考に、この記事のおすすめ製品から選ぶだけでなく、Amazonで現在販売されているCNC加工機を比較し、自分の用途や予算に合う製品を探す方法もあります。
価格や構成、レビューなどを比較しながら選びたい方は、以下から確認してみてください。
AMAZONここからは、家庭でのものづくりに使いたいCNC加工機を5機種紹介します。
購入時は、本体のみか追加装備付きか、日本の100V電源に対応しているかに加え、保証や納期も確認しておきましょう。
Genmitsu 3018-PROVer V2 CNC ミル、初心者向けベンチトップ CNC ミル、リミットスイッチおよび緊急停止付き、アップグレードされた Z 軸アルミニウムスポイラー、作業領域 284 x 180 x 40 mm
AMAZON3018-PROVer V2は、主要部分が組み立てられた状態で届く小型CNCです。リミットスイッチという移動限界を検知する部品、緊急停止ボタン、刃先の高さ合わせを助けるZプローブを備えます。最低限の構造だけの組立キットより、操作を覚えるための装備をそろえやすいところが魅力です。
メーカー公称の加工範囲は290×180×40mm。対象Amazonページは284×180×40mm表記なので、幅いっぱいの作品を作る場合はこの差にも注意が必要です。小型のネームプレートや木のタグなど、材料を無駄にしにくい作品から練習する候補になります。
一方、カバーで全体を囲った機種ではなく、広い板材の加工にも向きません。まずは小さな木工作品で、固定や刃物の扱い方、加工条件を覚えたい人向けです。「3018-PRO」や旧PROVerとは装備が異なるため、V2という型番までそろえて比較します。
Genmitsu Cubiko CNCルーターマシン(エンクロージャー付き)、PCBフライス盤、自動Zプロービング機能搭載スマートデスクトップCNC
AMAZONCubikoは、加工部を囲うカバーを備えた小型CNCです。加工範囲は取扱説明書で145×110×40mmと小さめですが、組み立ての負担を抑え、刃先の高さ合わせを助ける機能も用意されています。機械の組み立てより、小物のデザインと加工に取り組みたい人に合う構成です。
公式ページでは、材料の表面の高さを複数点で測り、その違いを加工に反映する機能も紹介されています。これは基板の銅箔面など、電気を通す表面を使って測定するもので、木材の表面をそのまま自動測定できるわけではありません。小さなプレートへの彫刻などが中心で、A4の板を全面加工するような使い方はできません。
カバーは切りくずの飛散を抑える助けになりますが、集じん機の代わりでも、完全な防音箱でもありません。また、メーカーのアルミ加工例も少しずつ削る条件で紹介されており、大きな金属の塊を短時間で削り出す機種ではないと捉えるのがよいでしょう。
Genmitsu CNC ルーターマシン 4040-PRO、木工金属アクリル切削フライス加工用、GRBL コントロール、リードスクリュー駆動
AMAZON4040-PROは、400×400×78mmの加工範囲を備えるCNCです。小型の3018系では入り切らない木製プレートを作ったり、複数の小物を一枚の板から加工したりと、平面の広さを活用できます。軸をねじで動かす構造を採用している点も特徴です。
ただし、設置面積は一気に大きくなります。メーカー取扱説明書の本体寸法は650×675×325mmで、これとは別に周囲の作業余白が必要です。勉強机の片隅に置くというより、工作専用の台を確保して使うサイズです。
標準構成は775型の小型スピンドルです。広い加工範囲があることと、厚い材料を力強く削れることは同じではありません。710Wトリマーを備えた「4040-PRO MAX」とは別製品なので、名前の似た上位機の加工能力や付属品を、そのまま期待しないようにしたいところです。
FoxAlien Masuter Pro CNC ルーター CNC フライス盤 木材、アクリル、MDF、アルミニウム、ナイロン、金属彫刻および切断用の3軸彫刻機 作業領域 400 x 400 x 60mm 日本語取扱説明書つき
AMAZONMasuter Proは、400×400×60mmの加工範囲を持つFoxAlienのCNCです。主要部分は組み立て済みで、Z軸には動きを案内するリニアガイドを採用しています。広い作業範囲が欲しいけれど、一から機械を組み上げる負担は減らしたい人の候補です。
メーカー標準構成のスピンドルは60Wクラス。木材への文字彫りなどを中心に考える機種で、商品名にアルミ対応とあっても、厚い金属の切削を標準装備の主用途にはしない方がよいでしょう。52mm・65mmの取付クランプが付属しますが、交換用の強力なスピンドルやトリマー本体が付属するという意味ではありません。
4040-PROと同じ40cm四方でも、機械の構造や付属品は異なります。Masuter Proは広い作業範囲で軽めの木工から始め、必要が出たときに拡張を検討する候補です。最初から出力アップを必須にするなら、追加費用まで含めて次の3Sと比べると判断しやすくなります。
FoxAlien Masuter 3S CNC ルーターマシン、3軸彫刻フライス盤、スチールホイール付き 400 x 400 x 95 mmの作業領域、木材、アクリル、MDF、ナイロン彫刻、金属切断用、日本語取扱説明書つき
AMAZONMasuter 3Sは、400×400×95mmの加工範囲と400Wスピンドルを備えるモデルです。公式仕様では、モーターの位置情報をフィードバックするクローズドループ方式も採用しています。Masuter Proから単に作業台を広げた機種ではなく、同じ40cm四方で駆動系と標準スピンドルを強化した選択肢です。
木工を継続して楽しみたい人や、条件を学びながらアクリルやアルミなどの加工にも進みたい人が検討する機種です。ただし、400Wという数字だけで、切り込みを深くしたり速度を上げたりしてよいわけではありません。刃物や固定方法、材料に応じた加工条件が必要なのは小型機と同じです。
カバーのない開放型なので、専用の作業台と周囲の防護、集じん設備まで含めて導入する前提です。最初の目的が小さな名札を数個作ることなら持て余す可能性がありますが、作るものがすでに決まっていて、加工を趣味として続けたい人には比較する価値があります。
「家庭用」は、リビングで誰でも安全に使えるという意味ではありません。回転する刃物、飛び散る切りくず、加工音があるため、使う場所を選びます。メーカーの取扱説明書に従い、少なくとも次の準備をしたうえで使い始めたい道具です。
特に、MDFなどを削るときは細かい粉じんへの対策が必要です。木の端材でも対策は省けず、英国HSEの木粉対策ガイドでも、粉じんが周囲へ広がる前に集じんすることが勧められています。CNCに対応する材料だからといって、室内で気軽に削ってよいわけではありません。加工音と集じん機の音が近隣にどう響くかも確かめておきたいところです。
電源仕様も見落としたくない部分です。海外向けの同名モデルや別売りトリマーには、日本の100V電源でそのまま使えないものがあります。プラグの形だけで判断せず、付属電源とスピンドルの定格を確認します。機械本体に加えた設備やソフトまで考えて、置ける場所と予算が見合うかを判断することが大切です。
家庭用CNC加工機は、木や樹脂を削って、自分で考えた形を実物にするための道具です。小物で操作を覚えるなら3018-PROVer V2、省スペースとカバーを重視するならCubiko。広い木工作業なら4040-PROやMasuter Pro、標準スピンドルの出力まで求めるならMasuter 3Sが候補になります。
最初の一台は、仕様の数字が大きいものより、「何を作りたいか」と「どこで使えるか」が合うものを選ぶのがよさそうです。削り方を試し、少しずつ調整する過程も含めて楽しめるなら、自宅の工作が一段と面白くなる機械だと思います。
材料を積み重ねて立体を作る道具は3Dプリンターの選び方で、光を使った名入れや切断は入門向けレーザー彫刻機の紹介で整理しています。作りたいものに合わせて、加工方法から比べてみてください。